モリカズキの一粒万倍

毎日ひとつくらい種を植えていきたいなと。

3000円宝くじ買って7億円が当たるとかありえない。仕組みを考えよう。

世の中を見ていると仕組みを考えない人が多すぎる。
仕組みとは何かすら分かっていない。

仕組みとはシステムのこと。そしてシステムとは関数の集まりだ。
ファンクション(関数)の集まりがシステム(仕組み)。

プログラム書いたことある人ならわかると思う。

関数は簡単に言うと何か一つの処理を行う機能のこと。システムとはその機能を組み合わせて動く一つのカタマリ。

関数はxという値を入れるとyという結果が返ってくるこんな式。
数学とか嫌いな人ごめんなさい。

y=f(x)

これが関数。
関数があると毎回考えることが少なくなる。xを与えてyが返ってくるということだけ意識すれば良くて、その中で何が行われているかは詳しく知る必要がない。関数を作れば物事はシンプルになるし、間違いも減る。同じことを考えなくてよくなるし、メンテナンスも簡単になる。ちなみにプログラムだとvoid型っていう戻り値のない関数も多い。yが返ってこない関数のこと。

生活する上で、この関数的な考え方を持っているかいないかが結構重要になってくる。それは生活パタンをルーティン化するとかしないとかそういう単純な話でもなくて、世の中の現象を理解する上で重要だという意味だ。

ライフスタイルに関数を作ると人生捗るぜって話もしたいけど、今回はそうじゃなくって、知らず知らずに作られている酷い関数をちゃんと見抜こうぜって話です。

最近特に思ったのが、宝くじ。
この前、田舎に山奥の温泉に行ったんだけど、途中、コンビニに行列ができていた。ものすごい田舎なのに警備員までいて何事かという状況。よく見るとコンビニの隣に宝くじ売り場があってそこにみんな並んでいる。
どうやら、宝くじを求めて田舎の住民が車を何十分も走らせてやって来ているみたい。信じられなくて目を疑った。嘘でしょって。なんでみんな宝くじを買うの?

y=f(x) を考えてみようよ。

xを宝くじを購入する金額とする。yは結果、要するに当選金額ね。
みんな、xに300円をつっこむと3億円が出てくるって思ってない? 思ってるよね、絶対。じゃなきゃあんなに行列できないもん。でもyの値は3億円になることもあるけど、もっと少ないこと(例えばゼロ)のほうが圧倒的に多い。当たり前のことだけど、確率の問題になってくる。

期待値を考えてみればわかる。
期待値とは簡単に言うと、当選金額の平均値のこと。
宝くじの配当率は50%だから、ジャンボ宝くじ(300円)の期待値(当選金額の平均値)は150円となる。たぶん実際の売上とか当選本数とかをちゃんと計算するともっと少なくなる(140円台じゃないかな)。

みんな仕組みを分かってるのか? 夢を買うとか言ってる人、大丈夫?
期待値が低すぎるんだよ。投資としてありえない。
1万円とか突っ込む余裕があるなら、本買った方がよっぽど未来への投資になる。
誰かに花とか食事とかプレゼントを送ったほうがよっぽど気分がいいし、リターンもあるはずだ。
ごめん、たぶんこんなこと書いていても、分かってくれる人は少ないと思ってる。みんな宝くじ好きだもんね。

ただおいらはね、遊びでやっているなら別にどうでもいいんだけど、朝から行列作って眼の色変えて買うようなものじゃないよって思うだけ。それ、たぶん騙されてるよ。
数億円が当たるなんていうコマーシャル見て、夢見させるキャッチフレーズを聞いて、「これでローンを返すぞ」とか真剣で考えているお父さんとか見ると悲しい。少額投資て高額配当だと心理的に買いたくなるのはわかるんだけど、仕組みを理解してますかって話。分かって買っている人は全然おオーケー。何も問題ないです。

当たるといいよね3億円(おや今見たら7億円って書いてあるぞ!?)。
いやマジで、当たるといいね。ホント(嫌味とかじゃなくて本当に)。
寒空の下で行列並んでいる人見てて、本当にみんなに当たるといいなって思ったんです。